大決戦!超ウルトラ8兄弟
(注意!:ネタバレ入ってます)
横浜開港150周年記念作品として製作された、円谷プロダクション創立45年目の集大成。今回は、我々の住む世界となんら変わりの無い、ウルトラマンも怪獣も空想の産物である世界を舞台に、初代マン、セブン、ジャック(新マン)、エースの昭和ウルトラマン4人と、メビウス、ガイア、ダイナ、そしてティガの平成ウルトラマン4人の題名どおり合計8人のウルトラマンが怪獣・宇宙人軍団と大バトルを繰り広げる。劇場用作品「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY」以来8年ぶりに、V6の長野 博がウルトラマンティガに変身する青年マドカ・ダイゴを演じることが話題となった。
ダイゴ主役にハズレ無し。
まず一言言うのなら、これ以外無い。ティガではなくダイゴ、即ち長野 博が主役の作品(と言っても劇場用作品は「THE FINAL ODYSSEY」と今作しか無いが)はやはり面白い。製作者達の圧倒的な気合を感じる。前々作「ULTRAMAN」から、それ以前より一層本格的に使用されるようになったCGによる空中戦も、技術が格段にレベルアップしている。前々作と前作「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」の空中戦は、まだ何となくCGゆえの「動きの硬さ」が残っていたが、今作は動きがかなり滑らかになっているし、CGの荒さもかなり改善されている。最近、特撮作品のCGの多用に対し反感を覚える往年のファンがいるようだが、そんな方々もこれを見たら少し考えが変わるのではないだろうか。そして、およそ10年の歳月を経て再会した「ダイナ」メンバーの姿も感慨深い。戦いを終えて帰ってきたアスカに対し「おかえりなさい」と言うリョウや、宇宙船となった日本丸の出向前にヒビキ隊長(今作では「監督」になっているが、あえてこちらの肩書きで呼びたい)がアスカに言った「また無茶しすぎて、宇宙で迷子になるなよ!」と言う言葉が、非常に印象に残った。思い返してみると、もしかしたらこの作品は、平成三部作(ティガ、ダイナ、ガイア)の中でダイナが一番好きだと言う方が一番楽しめるのではないだろうか。
だがこの作品、あまりに詰め込みすぎて展開が速すぎるという意見がある。が、私はそんな野暮な思いは感じなかった。この作品は物語を楽しむのではない、かと言ってアクションを楽しむのでもない。この奇跡のような作品そのものを楽しむのだ。そう、映画とは多少の粗さえも気にならなくなるような面白さを秘めてこそなのだ。最も、その面白さは、私自身が、骨の髄まで「ウルトラシリーズ」という作品を愛しているからこそのものなのだが、それでいいのだ。なぜなら、私のような人間が、この地球という星に何万人といるからである。ここまでマニア受けな作品を作っても大当たりするのは、42年という長い歴史を持った「ウルトラマン」という作品でやるからなのである。この作品は、ウルトラマンたちからの感謝の思いが込められた作品なのかもしれない。現実を分かっていても、私はそんなことさえ感じてしまう。今、これを読んでいるあなたがウルトラマンを本当に愛していながら、まだこれを見に行っていないというのなら、それはひどい大損である。忙しすぎて見に行けないのなら、DVDでもいいから見るべきである。
まだまだ書きたいことがあるが、これ以上は収拾がつかなくなるのでこの辺で終りにしたい。あとは、あなた自身が見て楽しむべきである。それでは、私はこれから夕飯のカレーライスを食べながら、VHSで現存する「ティガ」の第1話を楽しむことにしたい。かつてカレーライスを食べながら、「ウルトラマン」第1話を楽しんだダイゴたちのように…


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